ギャンは凄すぎ!!
2020年11月16日
ウィリアム・D・ギャン(1878~1955)は20世紀初めに花開いたコモディティと株式トレーダー。
彼は独自の分析手法を生み出し、テクニカルの第一人者ともいえる人物。
後年、トレード成功ルール、考え方の集大成がギャン理論といいます。
「ギャンの価値ある28のルール」
で名高いですね。
投資哲学の基礎にもなっています。
元々商品相場、株式相場のトレードのための理論ですが、FXにも十分活かすことができますのでご紹介します。
ギャンの価値ある28のルールって一体なんだ??
市場で勝つためのルールをまとめたもの。
シンプルながら奥深いルールでトレーダーは常に頭に入れておきたいルールです。
- 一度のトレードで資金の10分の1以上損失が出るようなリスクは取らない
- 常にストップロス注文を使う
- 取引を重複させないこと
- 利益を損失にしない
- トレンドが分からない時にはトレードをしない。トレンドに逆らった取引はしない。
- 迷ったら出る。迷ったら入らない。
- 活発な市場のみで取引する
- 違う市場間でリスクを均等に分散する
- 指値注文は使わず、成り行き注文で取引する
- 正当な理由がないのに手仕舞わない
- 取引で設けた余剰利益は別の口座に置く
- 利益の薄い取引はしない
- 損失を平均化(ナンピン)しない
- 忍耐なく市場から抜け出したり待つのが不安だからといって市場に入ったりしない
- 損大利小を防ぐ
- ストップロス注文を置いたらキャンセルしない
- 市場に頻繁に出入りすることは避ける
- 相場の両サイド(買い・売り)から意欲的にトレードする
- 値ごろ感で取引しない
- 間違ったタイミングでのピラミッディングに注意する。ピラミッディングはレジスタンスを超えるかサポートゾーンが壊れた時のみなされるべき。
- ピラミッディングは適切なタイミングでは非常に有益な場合がある。買いの時に上昇トレンドが強く、売りの時に明確な下降トレンドがある商品を選択する。
- 負けポジションをヘッジしない。ある商品をロングしていてそれが下がりはじめたらヘッジするために他の商品をショートしてはいけない。
- 正当な理由がない限り、ポジションを変えない。取引するときは一定のルールに従って、正当な理由で取引をする。その後はトレンドが変わる明確な兆候がない限り出ない。
- 長い期間での取引で儲けた時は、トレードを避ける。規律ある計画的な取引プログラムを維持する必要がある。
- 天井や底を推測しようとしない。本当に天井か底かは市場が見せてくる。
- 盲目な人のアドバイスに従わない
- 最初の損失後は取引を減らす。決して増やさない。
- 間違って入って間違って出てはいけないし、正しく入って間違って出てはいけない。これは二重の間違いである。
バーって並べるとなんだか難しそうですね(><)
あなたもなぜか繰り返してしまってるのってありませんか??
28のルールは時々見返して相場格言として念頭に置いてトレードするようにしましょう。
ギャンのタイムサイクルとアニバーサリー理論
ギャンはニューヨークのアスター図書館やロンドンの大英博物館の700年間もの物価と証券取引の記録の資料を調べ上げ、値動きにはある一定の季節性、周期、幅を見つけたのです。
ギャンが見つけた周期は、アニバーサリー・デイトとして現代に知られています。
彼はその特性を使って生涯5000万ドルものすご〜い額を稼いだほか、第一次世界大戦・株価暴落を当て、世界恐慌の時期と規模を大まかに当ててみせたのです。
周期については過去の重要な高値または安値から30日、60日、90日、230日、360日と予め数えておき、将来のマーケットの転換点となる可能性がある日をカレンダーとして作っていました。
また、重要な高値または安値を付けた日から1年後、2年後、3年後のいずれかの同じ日は転換点となる可能性が高く、このような日は「アニバーサリー・デイト」と呼ばれます。