映画

サトラレ TRIBUTE to a SADGENIUS感想

ストーリー

乖離性意志伝播過剰障害、

通称「サトラレ」というあらゆる思考が思念波となって周囲に伝播してしまう症状

を持つ主人公・安藤政信演じる里見健一が巻き起こすヒューマンドラマです。

「サトラレ」は1000万人に1人の割合で出現します。

彼らは例外無く天才的な能力を持っています。
よって、政府が「特能保全委員会」を置き厳重に保護されているのです。

幼少期に飛行機事故で両親を亡くして、唯一生き残ったサトラレ里見健一は成長して外科医となりました。

しかし、思念が伝播する里見健一は医師として不適合と見なされていました。

周囲からは「サトラレ」と知られているのですが、里見健一本人には分かっていません。

「サトラレ」に「サトラレ」だという事を告げる事は厳罰とされ、思念が届いても気づかないふりをしなければならないからです。

この感覚のずれがコミカルであり、現実を魅せられているようでした。

人の感情の表と裏を垣間見た気がします。
人の心が筒抜けで見えてしまうのも考えものなのか?
と思わされました。

サトラレを保護、統括する政府の機関、「特能保全委員会」は、里見健一を新薬研究の国家プロジェクトスタッフへと導こうとします。

特能保全委員会から派遣され国家プロジェクトスタッフへと導く任務を受けた防衛医大卒の精神科医、小松洋子役に鈴木京香。

里見健一がこの小松洋子に恋心を持ち、ドタバタ騒ぎとなります。

町の祭りに里見健一が小松洋子を誘いデートをする事となり「特能保全委員会」は大慌て。

思念が周囲に放たれる里見健一と小松洋子のデートを先回りしたりお膳立てしたりと、大忙しに動くところもコミカルで楽しめます。

一緒に住む祖母、里見キヨ役に八千草薫も良い演技をしてくれています。

思念が放出している孫と同居して、気づかないふりをしなければならない苦労を問われるシーンで「あの子は只、声の大きい子なので」と気にする素振りも全く見せないこのセリフに孫への愛を感じました。

このたった一人の肉親里見キヨが膵臓がんだという事が判明します。

里見キヨは、執刀医を孫・里見健一にしてくれるように頼み込みます。

新薬研究プロジェクトに参入する事を決めていたの止めて、里見健一は祖母里見キヨの執刀医となります。

しかし、手術を開始して切開みると手遅れの状態でした。

一度、切開した身体をまた縫合して里見健一が手術を終えます。

この時の「ばあちゃん、ごめんよ。」と謝る思念が町中駆け巡り、町中の人が里見健一の祖母里見キヨへの深い思いに感銘をうけます。

冷静を装い手術を終えて一人になった瞬間には、しゃがみ込み泣きじゃくる里見健一でした。

ここで「ばあちゃん、ごめんよ。」の連呼は町中に連呼して、涙無しではみる事が出来ませんでした。

両親を亡くして祖母との二人暮らしだった里見健一は「気付いてやれなくてごめんよ。」と自責の念も漏らして祖母への愛情の深さを痛感させるシーンでした。

その後、里見健一は新薬研究のプロジェクトには参加しないで祖母キヨの面倒を見ながら、元の病院で人気の執刀医として続ける事になりました。

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