「千と千尋の神隠し」感想メモ。
千と千尋の神隠しが見応えがあって好きです。
それは、主人公の女の子の千尋が、最初は普通のどこにでもいそうな子だったのが、両親を助けるのをきっかけとして、ぐんぐん成長していく姿がとてもGood。
千が働く油屋の経営者である湯婆婆という魔女に名前を変えられ、千という名前でたくましく湯屋で働いているところも見どころだったと思います。
また、奇妙な所に迷い混んでしまい、両親が神様が食べる料理を食べてしまい、豚にされてしまったときにはどうなってしまうのかと思いました。
しかし両親がブタ🐷に変わり、一人取り残され心細く不安そうな千尋に声をかけたのが、ハクという少年で彼の活躍が千尋の支えとなったのがとても良かった。
ハクが不思議な世界で生きていくために、釜爺というクモのような人間のところへ行くように指示を出したのですが、釜爺も最初は人間がいることに驚きつつも、千尋に協力していったところが、釜爺の優しさが伝わっていくると思いました。
不思議な世界で生きていくのには仕事をしていないと生きていけないよう
釜爺は油婆婆と契約させるために、リンという女性の従業員に頼み湯婆婆の元へ導いてもらうことになったのですが、このリンという女性がかっこ良かった。
彼女は、あの手この手でなんとか油婆婆と契約させたあとで、千となった千尋と一緒に働くことになったのですが、千尋を鍛えるために掃除の仕方から教えていったのですが、面倒見がとても良くて男勝りで良い先輩だったと思います。
そして、だんだん千はリンに心を開いていき、二人が前から仲の良かった同僚のようになっていったところは清々しかったと思います。
千とリンの初めての大仕事となったのが、オクサレ様という河の神様が来たときのことで、千は初めての仕事をするのが、リンがご飯を取りに行ってる間に一人で対応することになってしまい、リンに教えてもらったことを思い出しながら頑張って仕事をする様子に共感を覚えたと思いました。
さらに、ドロドロのオクサレ様にハンドルが刺さっているのを千が見つけリンに伝えると、不思議に思った油婆婆が持ち込んだロープを出し、リンが巻き付けそのロープを油屋の多くの従業員が一丸となってそのロープを引き、自転車を取り出そうとしたところは圧巻の様子だったと思います。
そして自転車だけはなく、たくさんのゴミがオクサレ様と言われていた河の神様から出てきて、その中には砂金も混じっていて、油婆婆が大儲けだと喜び、周りの者も「千に習うように」と言ったときに、千尋が恥ずかしそうな顔をしながらも、嬉しそうな顔(^_^)
彼女が人に認められたと感じた瞬間だったと思いました。
また、千がお客さんだと思って招き入れてしまったカオナシが、油屋で暴れ回ってしまい一時はどうなるのかとハラハラさせられたと思います。
カオナシは優しくしてもらった千に付いていたかったみたい。
油婆婆に千を呼ぶようにとと言って、カオナシが最初に登場したときより体がかなり大きくて、少し不気味にも感じられました。
しかし、リンから油婆婆が怒っていると伝えられた千は、油屋でさまざまな経験を積んでいたせいか、動じる様子もなく、カオナシの元に向かっていったのですが、このときには千が大人になっていると感じられました。
さらに、カオナシが暴れるのと同じ頃に、千が寝起きをしている部屋から龍が紙の鳥に追いかけられているのを千が見つけ、その龍をハクだと直感的に思った千はその龍にこっちへくるように叫んでいたところが、なぜハクが龍だと思ったのか不思議だったと思います。
そしてその龍は、油婆婆の部屋へと戻っていきました。
それを目撃した千は初めの頃の普通の女の子といった感じではなく、全く違う表情で歩くところではないところをなんとか歩きハクを助けに行ったところが感動的でした。
そして金の印鑑を油婆婆の指示で兄妹の銭婆から盗んだハクを助けるべく、千がハクを助けようとしたところに愛情が感じられました。
それは、ハクが龍の姿だったときに何か苦しんでいるようでそんな龍に、自分が両親にあげるはずだった大切な河の神様からもらった団子を与え助けようとし、そのときに苦しみ暴れる龍に物怖じすることなく団子を食べさせようとした姿がとても必死で、ハクを助けたいという気持ちが痛いほど伝わってきたと思います。
そして印鑑を銭婆に返しに行くと決めた千の成長した姿はとても好感が持てました。
さらに、マンション売却体験銭婆のところへ行くためにリンが船を使い千を駅まで送って行ったのですが、リンが千に最初にドジだと言ったことを謝ると叫んだのを聞き、リンが千を認めた瞬間でだと思ったのと同時に、もしかしたら銭婆の元へ向かう千の勇気を称えていたのだと思いました。
このときに、千は振り返ることなく手を上げリンに別れを告げたのですが、その姿にまた、千の成長した姿が感じ取られたと思います。
しかしこのときに、河の神様からもらった団子でカオナシの飲み込んだものを全て吐き出させたものの、そのカオナシが千を追って駅まで着いてきてしまき一時はどうなるのかと思いました。
そんなカオナシに拒否反応を千が見せるのかと思っていたら、意外にも一緒に行こうと誘ったが驚かされました。
感じたことは、カオナシはいつも一人ぼっちなのを千が見かけたり、寂しいと言っていたこともあったので、千尋は彼(でいいのか?)に共感していたのではないかと思えました。
それは千も千尋だった頃に、一人きりになった時、奇妙な場所へ赴いた要因かもしれませんね。
そして銭婆の家へとたどり着き、印鑑を返したらそこにハクが龍の姿となり、やってきたシーンではハクの千に対する気持ちが伝わってきたと思い、ハクも千を大切に考えていたのでしょう。
千が龍に変身したハクに跨り油屋へと帰る道すがら、幼少時代の記憶が蘇りコハク川に転落し、そのときにハクが浅瀬へと運んでくれたと言った瞬間、ハクは全ての記憶を補完して、千尋が子供だったときに出会ったと彼も理解し、二人が互いに前から知人だったと分かったシーンは感動で涙腺がウルウルしちゃった(T_T)
二人が空を飛びながら、見つめ合い涙が粒となって飛んで行くところはとても良かったと思います。
そして、ハクが千尋だった頃の千を助けた理由の謎も解けたと思いました。